年齢を経てくると白髪が増えて悩まされることが多くなってきます。
白髪は老けて見えるのもありますが、水分がなくパサパサなので、まとまりがなくどんな髪形にしても決まらなくなります。
私は子どものときから白髪があり、髪の内側にあるため、ロングにしておくと目立つことはなかったものの、ショートヘアにすると白髪があるのが丸わかりになることがありました。
そういうことがあったので、割と若い頃から白髪染めには興味があったのですが、昔は市販の白髪染めと言えば二つの薬剤を混ぜて使うものがほとんどでした。
これが髪にもカラダにもいいものではなく、ツンとする臭いにも酔いそうなので、ほとんど使ったことがありませんでした。
2剤の白髪染めは、確かによく染まります。
でもその分、髪がどんどんと弱っていくような気がします。
白髪染めは、髪を守ってくれているキューティクルを破壊して、髪の内部に染料を入れる仕組みになっています。
キューティクルが破壊されるわけですから、髪は当然弱っていきます。
ヘアカラーはよく染まる分。新しい髪が伸びてくると、その境目が目立ちやすく、またすぐに毛染めをしなければならない状態になっていきます。
髪を脱色して金髪にしている人は、すぐに黒い髪が伸びてきて「プリン」になってしまいますよね。
それと同じです。
白髪染めの逆プリンは、黒い髪、または茶色の髪の頭頂部が白くなってくるのです。
白髪染めをするくらいの年齢になると、髪の量も少なくなってくることが多いので、頭頂部が白くなるとカッパのようになってきて上から頭を見られるのが恐怖です。
もっとわかりやすく言うと、白髪染めの薬剤が二つあるのは、もともとの色素を抜いて、無理やり内部に染料を浸透させるからです。
色素を抜くのに1本、色素を浸透させるのは1本、薬剤が必要ということです。
ヘアカラーをすればするほど白髪が増えていくように感じるのは、色素がなくなってくるからなんでしょうね。
髪が弱ってくるのは、ヘアカラーに含まれる成分のせいでもあります。
2剤のヘアカラーには「ジアミン」と「過酸化水素水」が使われていますが、これらは髪や頭皮に良くないだけでなく、カラダにもよくないため。できれば避けたい成分です。
それでは、白髪染めはしない方がいいのか?
いえ、そんなことはありません。
そこで、比較的安心して使える白髪染めを3つ、ご紹介します。
ヘナ
ヘナというのは、主にインドで栽培された植物「ヘンナ」の葉をすりつぶして染料として使用したものです。
天然のヘナは髪がオレンジに染まります。
白髪の少ない人はメッシュのようになって、おしゃれな染まり方になることもありますが、白髪が多い方だとオレンジが強く感じられるので、インディゴなどで二度染めをして色を落ち着かせることもあります。
デメリットは使い方が面倒、時間がかかること、それに独特の匂いがすることです。
草のような匂いで、気にならない人は気にならないのですが、ダメな人もいるでしょう。
その匂いが数日続きますので、匂いが苦手な人は使えないと思います。
ヘナは植物100パーセントですので、植物アレルギーがある人は避けた方が無難です。
カラートリートメント
カラートリートメントは通常のトリートメント代わりに使用することで、白髪が染まるというヘアケア製品です。
最近はドラッグストアでもいろいろなカラートリートメントが購入できますよね。
シャンプーの前に髪に塗るタイプとシャンプーの後に塗るタイプがありますが、髪質によってどっちが染まりやすいかは使ってみないとわからないことが多いので、どちらでも使えるものを選ぶといいでしょう。
カラートリートメントのデメリットは、洗面所やお風呂場が汚れやすくなること、染めてもすぐに色が落ちるので、頻繁に使わなければならず、コスパが良くないことです。
カラーシャンプー
ここ数年になって新しく登場してきたのが、カラーシャンプーです。
普通のシャンプーのように使える泡の立つタイプのカラーシャンプーは以前からぽつぽつとありましたが、もっとよく染まりそうなクリームタイプのカラーシャンプーが登場してきました。
形状はカラートリートメントのようですが、髪の汚れも落としてくれて白髪も染めてくれるという優れものです。
髪質によっては染まりづらいことがあることと、価格が高いものが多いというのがデメリットになります。
いずれの白髪染めも購入の際には成分をしっかりと確認するようにしてください。
それとかぶれないかどうか、パッチテストをしておくのもおすすめです。
安全なヘアカラーで、いつまでも美しい髪と健康な地肌を保ちましょう!